【過去問倶楽部】資格対策
~ビジネスキャリア検定~
 (平成25年 後期  企業法務(取引法務) 2級)

【問題 1】
甲社は、健康食品を製造販売する乙社の東京地区における総販売代理店である。以下に示す<資料>は、甲社・乙社間における販売代理店契約に関する、甲社の営業部長Aと法務担当者Bとの会話である。下線部の記述において明らかに不適切なものは、次のうちどれか。

<資料>

A:
最近、どうも製造販売元の乙社の業績が急激に悪化しているらしい。先月発注した商品についても、注文請書が届かない状況だ。さらに、乙社からは、今後営業支援のために乙の本社に当社の社員を派遣してくれと言われている。
B:
販売代理店契約には特段の定めはありませんが、(ア)【商法のみなし承諾の条項が適用になれば、注文請書が届かなくても当社と乙社間での個別契約は成立したと考えられます。】(イ)【営業支援のための社員派遣は、無償であれば、独占禁止法上の不公正な取引方法に該当するおそれがありますね。】それ以外にも、乙社との販売代理店契約によって、(ウ)【当社が東京地区にしか代理店の店舗を設置できないとされている点も、不公正な取引方法に該当するおそれがあります。】検討します。

A:
そんな主張をしたら、乙社から販売代理店契約を即時解約されるのではないか。
B:
乙社とは10年以上取引を継続していますし、(エ)【乙社が即時解約をすれば、当社に対して損害賠償責任が発生する可能性があります。】
A:
当社も、乙社1社の依存ではなく、最近伸びている丙社の商品も取り扱えるようにしたいものだ。
B:
乙社との販売代理店契約においては、丙社製品のような競合製品を取り扱ってはならないと規定されていますが、(オ)【乙社の市場シェアは10%未満であり、業界4位ですから、この条項が直ちに独占禁止法違反になるとは言えません。 】

 

 

 

 

 




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