【過去問倶楽部】資格対策
~ビジネスキャリア検定~
 (平成25年 後期  ロジスティクス管理 2級)

【問題 11】
欧州(EU)における環境法規制の動向に関する記述として最も不適切なものは、次のうちどれか。

 京都議定書では、EUの温室効果ガス排出量は、2008~2012年の間に1990年の水準から8%削減する目標が定められており、EU全域を対象とした多国間CO2排出権取引制度が2005年にスタートした。

 EU環境規制の基本理念は、「予防の原則」に基づく「生産者責任」と「官民パートナーシップ」とが基軸である。この考え方に基づく「後悔しない政策」として、有名なRoHS/REACH等、化学物質規制が導入され、日本企業においても、輸出時に対応が必要となった。

 販売時点までだけでなく、使用中や使用後を含めた製品のリサイクル等、ライフサイクル全域にわたる安全や環境に配慮する考え方により、従来の「汚染者負担の原則(PPP)」の反省から、「拡大生産者責任(EPR)」の考え方が主流になった。

 「官民パートナーシップ(PPP)」の考え方とは、利害関係当事者同士だけの交渉にゆだねるのではなく、様々な関係者が参加し、合意できる施策を見つけ出そうとする運動であり、日本でも、物流総合効率化法において、同様の取組みが始まっている。

 EUでは、交通においても、特定都市内での自動車乗入れ禁止地区設定、渋滞緩和に向けたロードプライシングの導入、「貨物車交通マネジメント組合(FQP)」活動、モーダルシフト、船舶SOx排気ガス規制等、多様な施策が実施されている。




ビジネスキャリア検定の問題番号選択画面へ

ビジネスキャリア検定(年度別)のトップ画面へ

ビジネスキャリア検定(科目別)のトップ画面へ

過去問倶楽部のトップ画面へ(資格試験の選択)


過去問倶楽部


Copyright(c) 2009 過去問倶楽部 All rights reserved.