【過去問倶楽部】資格対策
~ビジネスキャリア検定~
企業法務 3級 (サンプル 1)

【問題 29】
以下の<事例>を前提とした場合、相殺に関する記述として適切なものは、次のうちどれか。


<事例>
 A君は、プラスチック成形加工業者X社の営業パーソンである。自分の取引先の雑貨卸商Y社が、大量の在庫を抱え、資金繰りが楽ではないらしいとのうわさを聞いた。それほど差し迫った様子は見られないものの、できることなら大事をとって、早めに債権を回収しておきたい。たまたま別の取引先から注文の話のあった100万円相当のプラスチック製品について、Y社が在庫を持っていることがわかったので、これをY社から購入し、その購入代金とX社の債権70万円とを相殺することにより回収を図ることにし、売買契約を締結した上で当該製品の引渡しを受けた。

 Y社の同意がなければ、いかなる場合でもY社に対する購入代金債務とX社の販売代金債権との相殺はできない。

 X社・Y社間の売買契約書には、「破産等の法的倒産手続の申立て、私的整理、手形・小切手の不渡り、支払遅延又は他の債権者による差押え・仮差押えがあったときは、期限の利益を喪失する」との規定があるので、X社は一方的な相殺ができる。

 Y社の債務の弁済期が到来している場合には、X社は一方的な相殺ができる。

 X社の購入代金債務の弁済期が未到来であれば、X社は一方的な相殺ができない。




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