【過去問倶楽部】資格対策
~ビジネスキャリア検定~
経営戦略 3級 (サンプル 1)

【問題 3】
以下に示す事例に基づいた場合、現社長がとるべき経営戦略の方向性に関する記述として不適切なものは、次のうちどれか。


<事例>
 全国でも有数の温泉郷にあるP旅館は、部屋数30室程度で現社長の祖父の代から続いて経営される老舗旅館である。古くから「一期一会」を経営理念として、心のこもった格式あるサービスを提供することで顧客からも喜ばれる旅館として知られていた。そのため、現状での宿泊料金は一泊8万円以上と高額であるが、昔からP旅館を愛用する顧客は基本的に連泊し、ゆっくりと滞在する傾向が見られた。
 しかし、近年、顧客ニーズの変化や若手層の温泉離れ、低料金で宿泊できる旅館やホテルの出現等の環境下において、設備の老朽化しているP旅館の収支は、急激に悪化してきている。そうした状況で経営を引き継いだ現社長は、P旅館の経営について強い危機感を抱いている。

 事業ドメインを「旅館」から、より広さのある「サービスを提供する企業」へと定義し直し、その上でそのドメインに適した新たな事業への参入を検討する。

 低料金で宿泊できる旅館やホテルに対抗するため、旧来からある経営理念を「気軽さ」や「リーズナブル」といった別の要素を中心とした経営理念へと刷新を図る。

 より質の高いサービスを提供できるよう、従業員の教育や設備のリニューアルなどへの投資を集中的に行う。

 これまでの価格をそのままに、コストの削減やリストラクチャリングを含めた無駄の徹底的な見直しを図る。




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