【過去問倶楽部】
 ~弁理士~
   (平成21年)


【問題 13】
著作権に関し、次のうち、最も適切なものは、どれか。

 甲は、購入した音楽CDに格納されていたのと同じ楽曲を、自分で演奏し、その演奏を録音した。甲による録音は、CDから直接に複製していないため、私的使用のための複製には該当しない。

 甲は、購入した音楽CDをCD-R(コンパクト・ディスク・レコーダブル)に複製し、そのCD-Rを友人である乙に譲渡した。甲による複製は、私的使用のための複製に該当しないため、音楽著作物の複製権を侵害し、CD-Rの乙への譲渡は、その譲渡権を侵害する。

 甲は、購入した音楽CDを複数のCD-Rに複製し、それらのCD-Rを友人である乙に譲渡した。この場合、乙が、インターネット上でそれらのCDRを販売する目的で、甲に指示をしてCDを複製させたのであれば、乙について複製権の侵害が成立する可能性がある。

 甲は、購入した音楽CDにコピー・プロテクションがかけられているのを知り、技術に詳しい友人乙に頼んで、そのプロテクションを解除してもらい、通学中に聴くために、携帯電話に複製した。甲による複製は、私的使用のための複製には該当しないため、音楽著作物の複製権を侵害し、乙によるプロテクションの解除は、著作権法上の刑事罰が科される可能性がある。

 甲は、購入した音楽CDをCD-Rに複製した後、当該音楽CDを中古音楽CD販売業者に売り渡した。甲による複製は、私的使用のための複製に該当するが、その後、音楽CDを他者に販売しているため、私的使用の目的外使用となり、複製権の侵害が成立する。




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