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経済学・経済政策

経済学・経済政策【目次】

uv曲線

HHI(ハーシュマン・ハーフィンダール指数)

景気循環

国民所と計算の例外

ローレンツ曲線とジニ係数










 

 

 

 







ローレンツ曲線とジニ係数


 【ローレンツ曲線とは】

 ローレンツ曲線は、所得の低い順に世帯を並べ、縦軸に所得の累積百分比、横軸に人口(世帯数)の累積百分比をとったグラフである。
グラフの形状は、原点を通る傾斜45°の直線から右下に張り出した折れ線となる。

 所得だけでなく賃金や資産等の不平等さを表すためのグラフである。




 ここでA君からJ君の10人が住んでいる村を想定し、いくつかのパターンを例にとってグラフを作成してみます。

<パターン1>
 平等な社会の場合 (所得が完全に均衡分配されている場合)


 A君からJ君までの10人の所得が全員同じ500万円とすると、
所得の累積百分比の表は以下の通りとなり、
  
所得 累積所得 所得の
累積百分比(%)
A君 500 500 10
B君 500 1000 20
C君 500 1500 30
D君 500 2000 40
E君 500 2500 50
F君 500 3000 60
G君 500 3500 70
H君 500 4000 80
I君 500 4500 90
J君 500 5000 100
合計 5000


 ローレンツ曲線は、均衡分布線(原点を通る傾斜45°の直線)となります。


ローレンツ曲線 (所得の均衡分配)




<パターン2>
 やや不平等な社会の場合 (所得の分配が不均衡な場合)


 A君の所得が100万円、B君が200万円と段々に100万円ずつ違うとすると、
所得の累積百分比の表は以下の通りとなり、
所得 累積所得 所得の
累積百分比(%)
A君 100 100 1.82
B君 200 300 5.45
C君 300 600 10.91
D君 400 1000 18.18
E君 500 1500 27.27
F君 600 2100 38.18
G君 700 2800 50.91
H君 800 3600 65.45
I君 900 4500 81.82
J君 1000 5500 100.00
合計 5500

 ローレンツ曲線は、均衡分布線からやや右下方に遠ざかります。
  (ピンク色の曲線)

所得の分配がやや不均衡の場合





<パターン3>
 かなり不平等な社会の場合 (所得の分配が大幅に不均衡な場合)


 A君からG君の7人の所得が100万円、H君からJ君の3人の所得が1億円とすると、所得の累積百分比の表は以下の通りとなり、
所得 累積所得 所得の
累積百分比(%)
A君 100 100 0.33
B君 100 200 0.65
C君 100 300 0.98
D君 100 400 1.30
E君 100 500 1.63
F君 100 600 1.95
G君 100 700 2.28
H君 10000 10700 34.85
I君 10000 20700 67.43
J君 10000 30700 100.00
合計 30700

 ローレンツ曲線は、均衡分布線から右下方に大きく遠ざかります。
  (黄色の曲線)

所得の分配がかなり不均衡な場合



 【ジニ係数とは】

 ジニ係数は、所得などの不平等度を示す指標であり0から1までの値をとる。0に近いほど所得の不平等が低く、1に近いほど不平等度が高い。

 ジニ係数の求め方は、均衡分布線とローレンツ曲線で囲まれたエリア(図の緑色の部分)を三角形ABCで割った値です。

ジニ係数


 日本では、高齢になるほどジニ係数が高くなる。
つまり、同年齢間の所得格差は若いほど小さく、年齢が高くなると大きくなるということである。これは、年齢が高くなると昇級等で給与に差がつくこと、また、高齢者は就労人口が少なく所得が低くなるが、資産や所得が多い高齢者も存在することが原因である。






中小企業診断士試験過去問 出ました!!
<平成16年度>
 所得の不平等度に関し、下記の設問に答えよ。

 (設問1)  図の曲線Aと曲線Bは、それぞれA国とB国の人口の累積百分比と所得の累積百分比の関係を示したローレンツ曲線である。その説明として最も適切なものの組み合わせを下記の解答群から選べ。

 a A国は、B国より所得の不平等度が大きい。
 b A国は、B国より所得の不平等度が小さい。
 c 各国における税あるいは社会保障による所得再分配は、それぞれの国の曲線を上方にシフトさせる働きがある。
 d 各国における税あるいは社会保障による所得再分配は、それぞれの国の曲線を下方にシフトさせる働きがある。


   ローレンツ曲線


 〔解答群〕 ア aとc  イ aとd  ウ bとc  エ bとd



(設問2)  所得の不平等度を表す指標として、ジニ係数がある。この係数が高ければ高いほど、所得の不平等が大きい。日本におけるジニ係数について、最も適切なものの組み合わせを下記の解答群から選べ。

 a 人口構成の高齢化に伴い、国全体のジニ係数は高くなる。
 b 人口構成の高齢化に伴い、国全体のジニ係数は低くなる。
 c 年齢層が高くなればなるほど、年齢別のジニ係数は高くなる傾向がある。
 d 年齢層が高くなればなるほど、年齢別のジニ係数は低くなる傾向がある。

 〔解答群〕 ア aとc  イ aとd  ウ bとc  エ bとd


マウスで左クリックを押しながら下の白い箇所をなぞると解答が現れます。
設問1  ウ  設問2  ア 
 



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