UV曲線
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『UV曲線』とは |
労働市場において供給が超過していることを表す「失業率(unemployment rate)」と、需要が超過していることを表す「欠員率(vacancy rate)」の状態を平面に示したもの。
UVはUnemployment rateとVacancy rateの頭文字を取ったもので、
当たり前ながら紫外線(Ultra Violet)のことではないです。。。
通常、景気が良くなると、企業は人手不足となり雇用を拡大させるために失業者が減少します。
⇒ 欠員率が増大し、失業率が低下する。
⇒ UV平面上を左上から右下へ移動します。
逆に、景気が悪くなると、企業は人減らしが必要となり雇用を削減するために失業者が増加します。
⇒ 欠員率が低下し、失業率が増加する。
⇒ UV平面上を右下から左上へ移動します。
ということで、UV曲線は通常、右下がりの曲線となります。
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『失業率』、『欠員率』の求め方 |
★雇用失業率 = 失業者数 ÷ (雇用者数 + 失業者数)
★欠員率 = 欠員数 ÷ (雇用者数 + 欠員数)
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『構造的失業率」 〜雇用のミスマッチ〜 |
”雇用失業率”と”欠員率”が同じ値のとき、人不足と人余りが相殺して雇用失業率が0%になるのであろうか?
当然、そんな状況にはならない。なぜなら、”人が足りない職業”と”人がなりたい職業”が完全には一致しないためである(雇用のミスマッチ)。
⇒ 『たりない職業 と なりたい職業は完全に一致することはない。。。』
この雇用失業率と欠員率が一致する失業率を”構造的失業率”、または”均衡失業率”と呼びます。
このような雇用のミスマッチなど雇用の非効率性が増大すると、”人不足”と”人余り”の両者が高まり、構造的失業率(均衡失業率)が上昇します。
雇用のミスマッチ増大は、UV曲線自体が右上方にシフトすることになります。
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<平成16年度>
雇用統計に関する図を見ながら、その説明として最も適切なものを選べ。
ア 欠員率の上昇は人手不足を意味し、求職が求人を上回っている状態にある。
イ ここ数年、統計的には、人手不足の傾向が見られるものの、失業率が上昇し、雇用のミスマッチが発生している。
ウ 通常、景気拡大とともに、欠員率と失業率がともに上昇するという関係が見られる。
エ 図中において、左下(南西)の方向に行くほど、人手不足が拡大し、失業率が低下することを示している。
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マウスで左クリックを押しながら下の白い箇所をなぞると解答が現れます。
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